使い道の減った「和室」を快適な「洋室」へ!畳からフローリングへの変更と費用相場|断熱・バリアフリーも解説

はじめに

「子供が独立して家を出てから、和室が物置状態になっている」

「年齢を重ねて布団の上げ下ろしが辛くなった。ベッドで寝られる洋室にしたい」

「畳の表替えや障子の張り替えなど、定期的なメンテナンスが大変」


茨城県那珂市にお住まいの方からも、このような「和室」に関するお悩みをよく耳にします。

新築時には客間や寝室として重宝した和室も、ライフスタイルや家族構成の変化とともに、使い勝手の悪い空間になってしまうことがあります。


そこで今、多くの注目を集めているのが、「和室から洋室へのリフォーム」です。

単に畳をフローリングに変えるだけでなく、段差をなくしてバリアフリーにしたり、断熱性を高めて冬の寒さを解消したりと、住まい全体の快適性を向上させるチャンスでもあります。


しかし、和室と洋室では、そもそも家の「造り」が根本的に異なります。

表面だけを綺麗にする簡易的な工事では、「足元が冷える」「隣の部屋と段差ができた」「音が響く」といった失敗につながることも。


この記事では、和室を快適な洋室に生まれ変わらせるための具体的な工事内容、プロが教える注意点、費用の相場までを徹底的に解説します。

長年住み慣れた家を、今の暮らしに合わせて最適化するためのヒントとしてお役立てください。


なぜ今、「和室から洋室」へのリフォームが増えているのか?

近年、和室を洋室にリフォームする方が増えている背景には、現代ならではの切実な理由があります。

単なる「デザインの好み」だけではない、機能面でのメリットを整理してみましょう。


1. 高齢化に伴う「介護・バリアフリー」への対応

最も多い理由の一つが、健康面や将来への備えです。

畳に布団を敷いて寝るスタイルは、起き上がる際に足腰へ大きな負担がかかります。また、万が一介護が必要になった際、畳の上では介護用ベッドの設置が難しかったり、車椅子の移動で畳が傷んでしまったりする問題があります。

洋室化してフローリングにすることで、ベッド生活への移行がスムーズになり、車椅子や歩行器でも移動しやすいフラットな床を実現できます。


2. 掃除・メンテナンスの手間を軽減

和室はデリケートです。畳は日焼けや摩耗で定期的な「表替え」「新調」が必要ですし、砂壁や土壁は経年劣化でボロボロと砂が落ちてくることがあります。

また、畳は吸湿性がある反面、ダニやカビの温床になりやすいというデメリットも。

フローリングとクロス(壁紙)の洋室にすれば、掃除機や拭き掃除がしやすく、ダニの発生も抑えられるため、日々の家事が格段に楽になります。


3. LDKとつなげて広々とした空間に

昔ながらの間取りでは、リビングの隣に独立した和室があるケースが多く見られます。

この和室を洋室にリフォームし、リビングとの間の壁や襖(ふすま)を取り払うことで、広々としたLDK(リビング・ダイニング・キッチン)として一体化させることができます。

光と風が通る開放的な空間は、家族が集まりやすく、現代のライフスタイルにマッチします。


どこまでやる?工事内容別のリフォームポイントとプロの視点

一口に「和室から洋室へ」と言っても、その工事内容は「床だけ変える」簡易的なものから、「部屋全体を作り変える」大規模なものまで様々です。

それぞれの箇所で、プロの工務店がどのような点に注意して施工しているのか、詳しく解説します。


【床のリフォーム】畳からフローリングへ:重要なのは「高さ調整」

最も一般的な工事ですが、実は一番技術を要するのが床です。

畳の厚さは一般的に約55mm〜60mmありますが、フローリング材の厚さは12mm程度しかありません。

単純に畳を撤去してフローリングを貼ると、敷居との間に約4cm〜5cmもの段差ができてしまいます。


プロの施工ポイント:

  • 下地組み(根太・大引): 段差を解消し、隣の部屋とフラット(バリアフリー)にするために、床の下地(木材)を組んで高さを緻密に調整します。
  • 断熱材の充填: 畳にはそれ自体に断熱効果がありますが、フローリングは冷気を伝えやすい素材です。畳をなくすと「床が冷たい」と感じやすくなるため、床下にスタイロフォームなどの断熱材を隙間なく敷き詰めることが必須です。
  • 防音対策: マンションや2階の和室の場合、畳が吸収していた音が下に響くようになります。遮音性能のあるフローリング材を選んだり、遮音マットを下地に挟んだりする対策が必要です。


【壁・天井のリフォーム】真壁・砂壁からクロスへ

和室の壁は、柱が見えている「真壁(しんかべ)」づくりで、土壁や砂壁(じゅらく壁)で仕上げられていることが多いです。

洋室にするには、これらをビニールクロスや珪藻土などで仕上げ直します。


プロの施工ポイント:

  • 下地処理: 砂壁の上に直接クロスを貼ることはできません(すぐに剥がれてしまいます)。薄いベニヤ板や石膏ボードを上から貼って平滑な下地を作ってから、クロスを貼ります。
  • 柱をどうするか(大壁化): 柱が見えている状態(真壁)のまま洋風にする「和モダン」スタイルにするか、柱の上からボードを貼って柱を隠し、完全な洋室(大壁)にするかを選びます。大壁にすると部屋が数センチ狭くなりますが、家具の配置がしやすく、断熱材を壁に追加しやすくなるメリットがあります。


【建具・収納のリフォーム】襖・押入れの変更

部屋の印象を大きく左右するのが建具です。

襖(ふすま)や障子をそのままにすると、どうしても「和」の雰囲気が残ります。


プロの施工ポイント:

  • 建具交換: 襖を洋風のドアや引き戸に交換します。敷居(レールの部分)もVレールや上吊り戸に変更することで、開閉が驚くほど軽くなります。
  • クローゼット化: 押入れの中段(棚)を撤去し、ハンガーパイプを取り付けてクローゼットにします。奥行きが深い押入れは、奥に棚を造作したり、ウォークインクローゼットのように人が入れるスペースにしたりと、工夫次第で収納力が劇的にアップします。
  • 窓枠の塗装: 障子を外した後の窓枠や、天井の廻り縁(まわりぶち)などの木部を、洋室の雰囲気に合わせて白やダークブラウンに塗装すると、統一感が生まれます。


「なんちゃって洋室」で後悔しないために!工法による違い

和室リフォームには、大きく分けて2つのアプローチがあります。

予算や目的に合わせて選ぶことが大切ですが、それぞれのメリット・デメリットを理解しておきましょう。


1. 和の趣を残す「和モダン」リフォーム

柱や長押(なげし)、天井板などの木部をあえて残し、床だけフローリングにしたり、壁を珪藻土や和紙調のクロスにしたりする方法です。

メリット: 工事費用を抑えられる。木の温かみを感じられるおしゃれな空間になる。

デメリット: 完全な洋室ではないため、置く家具のデザインを選ぶ。断熱改修(壁の中への断熱材追加)がしにくい。


2. 完全に洋室化する「大壁(おおかべ)」リフォーム

柱や天井をすべて石膏ボードなどで覆い隠し、一般的な洋室と同じ箱型の部屋にする方法です。

メリット: どんな家具でも合わせやすい。壁の厚みを利用して断熱材を入れたり、コンセントを増設したりしやすい。気密性が高まる。

デメリット: 工事の規模が大きくなるため、費用と工期がかかる。部屋の面積がわずかに狭くなる。


西連地建設のアドバイス:

「とりあえず床だけ」という簡易リフォームも可能ですが、長く快適に住むなら、将来を見据えた「断熱」と「バリアフリー」を意識したリフォームをおすすめします。特に那珂市の冬は冷え込みますので、床下の断熱施工はぜひご検討いただきたいポイントです。


費用はどれくらい?和室リフォームの価格相場

工事の範囲によって費用は大きく異なります。目安としてご覧ください。(6畳間を想定)


部分的なリフォーム

  • 畳からフローリングへ変更: 10万円〜20万円

(畳撤去処分、高さ調整下地、断熱材、フローリング施工含む)

  • 壁・天井のクロス張り(下地工事含む): 10万円〜15万円
  • 襖を洋風建具へ交換: 1箇所あたり 3万円〜10万円


部屋全体のリフォーム(フルリフォーム)

  • 和室全体を洋室へ変更(和モダン): 40万円〜60万円
  • 和室全体を洋室へ変更(完全大壁化・断熱込み): 60万円〜100万円
  • 押入れをクローゼットへ変更: 10万円〜25万円


※上記はあくまで目安です。お住まいの状況(下地の腐食有無など)や選ぶ材料のグレードによって変動します。

正確な費用を知るためには、現地調査と見積もりが不可欠です。


失敗しない和室リフォームの注意点

最後に、リフォーム後に後悔しないためのチェックポイントをお伝えします。


1. 床の強度は十分か?

ピアノや本棚、介護用ベッドなど、重量のある家具を置く予定がある場合は、事前に業者に伝えましょう。

一般的な床下地の間隔(303mmピッチ)だけでなく、必要に応じて補強を入れることで、床の沈み込みを防げます。


2. 湿気対策は万全か?

畳を剥がした際、床下の土台や大引にカビが生えていたり、腐食していたりすることがあります。

これを無視して蓋をしてしまうと、新しいフローリングもすぐにダメになってしまいます。

信頼できる工務店なら、床下の状態を必ずチェックし、必要であれば防湿シートの施工や防腐処理を提案してくれます。


3. マンションの場合は「防音規定」を確認

マンションでリフォームする場合、管理規約で床材の遮音等級(L-45など)が決められていることがほとんどです。

無垢材などが使えないケースもあるため、事前の確認が必要です。


那珂市で和室から洋室へのリフォームなら西連地建設へ

茨城県那珂市またはその近隣で、和室のリフォームをお考えなら、地元で実績のある「西連地建設」にご相談ください。毎日の暮らしが快適になるお手伝いをいたします。


地元那珂市で60年、信頼と実績の内装・大工工事をお届けします

創業以来60年間、那珂市に根差し、地域のお客様の住まいづくりに貢献。豊富な実績に基づき、確かな技術で安心の施工をお約束します。

特に和室から洋室への変更は、下地調整などの大工技術が仕上がりを左右します。見えない部分まで丁寧に施工いたします。


お客様のライフスタイルに合わせた最適な間取り・内装をご提案

お客様一人ひとりのご要望やライフスタイルを丁寧にヒアリングし、デザイン性・機能性・ご予算のバランスを考慮した最適なプランをご提案します。

「介護のためにベッドを置きたい」「リビングを広くしたい」など、目的に合わせた最適な改修方法をアドバイスいたします。


見積もりは無料です!「HPのブログを見た」とお気軽にご相談ください

「費用は?」「どんな工事ができる?」など、どんな疑問でもお気軽にご相談ください。現状確認の上、無料でお見積もりとプランをご提案します。


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まとめ

和室から洋室へのリフォームは、日々の暮らしをより快適にし、住まいの価値を高めるための大切な投資です。

住宅リフォームは、適切な公的支援を活用することで、より質の高い、満足のいくものになります。

しかし、補助金は予算と期間が限られており、手続きの順序も重要です。

この記事を参考に、信頼できるパートナーと共に計画的に準備を進め、賢く理想の住まいを実現していきましょう。


茨城県那珂市近隣でリフォームをご検討の際は、西連地建設までお気軽にお声がけください。