実家のヒヤリをなくす!高齢者の「転倒事故」を防ぐリフォームの重要箇所

離れて暮らす親、あるいは同居している親の足元がおぼつかない様子を見て、ふと「ヒヤリ」とした経験はありませんか?高齢者の家庭内事故で最も多いのは、実は「転倒」です。骨折などの大きな怪我につながり、それが原因で生活が一変してしまうことも少なくありません。しかし、そのリスクの多くは、住み慣れた家の中に潜んでいます。この記事では、実家に潜む転倒の危険箇所と、それを未然に防ぐための具体的なリフォーム、そして計画を成功させるためのポイントを分かりやすく解説します。


なぜ?住み慣れたはずの実家が「最も危険な場所」に…高齢者の転倒リスク

若い頃は何でもなかった家の中のつくりが、年齢と共に大きな危険に変わることがあります。どのような場所にリスクが潜んでいるのか、具体的に見ていきましょう。


家の中に潜む危険な「段差」:部屋の敷居、玄関の上り框、浴室の入口

わずか数センチの段差が、つまずきの大きな原因になります。加齢により足が上がりにくくなると、部屋と廊下を仕切る「敷居」や、カーペットのめくれ、浴室入口の少しの段差でも足を引っかけてしまいます。特に玄関の「上り框(あがりかまち)」は、靴の着脱で体勢が不安定になるため、特に注意が必要です。


ツルッ!滑りやすい「床」:濡れた床、ワックスが効きすぎたフローリング、すり減った畳

床の状態も転倒の直接的な原因となります。キッチンや洗面所で濡れた床はもちろん、ワックスが効きすぎたフローリングも滑りやすく危険です。また、長年使って表面がすり減った畳や、へこみのある床材は、足元を不安定にさせ、バランスを崩すきっかけになります。


ヒヤリとする「暗がり」と「移動」:夜中のトイレへの通路、階段、廊下

視力が低下してくると、薄暗い場所では足元がさらに見えにくくなります。夜中にトイレへ行く際の寝室からトイレまでの通路や、照明が不十分な廊下、階段などは特に危険です。スイッチの場所まで暗い中を手探りで歩く、といった状況もリスクを高めます。


立ち座りの際の「ふらつき」:トイレ、浴室、ベッドや布団からの起き上がり

立ち上がったり、座ったりする動作は、筋力の低下した高齢者にとっては大きな負担です。トイレでの立ち座り、浴槽をまたぐ動作、椅子やベッドから立ち上がる瞬間などに、めまいやふらつきを起こして転倒してしまうケースも少なくありません。近くに体を支えるものがないと、そのまま転倒につながってしまいます。



リフォームで実現!明日からできる「転倒防止」の具体策

家の中に潜む転倒リスクの多くは、適切なリフォームで解消・軽減することが可能です。比較的手軽にできるものから、本格的なものまで、具体的な対策をご紹介します。


【基本のキ】「手すり」一本で変わる安心感:最適な設置場所と種類

転倒防止リフォームの基本であり、最も効果的なのが「手すり」の設置です。


最適な設置場所

体勢が不安定になりやすい玄関での靴の着脱時、廊下での移動、トイレや浴室での立ち座りや浴槽をまたぐ動作を補助するために設置します。階段には必須です。


種類

廊下などの移動がメインの場所には横型の手すりを、トイレや玄関での立ち座りなど縦の動きを補助する場所には縦型の手すりを設置するのが基本です。


【つまずき解消】「段差」をなくすリフォーム:敷居の撤去からスロープ設置、式台の活用まで

つまずきの原因となる段差をなくすリフォームです。


敷居の撤去・スロープ設置

部屋と廊下の間の敷居を撤去して床を平らにしたり、小さなスロープを設置したりすることで、つまずきのリスクを大幅に減らせます。


式台(しきだい)の設置

玄関の上り框の段差が大きい場合は、中間に一段低い「式台」と呼ばれる踏み台を設置すると、上り下りが格段に楽になり、安全になります。


【滑り対策】安全な歩行を支える「床材」選び:ノンスリップ素材や畳からフローリングへの変更

滑りにくい床材に変更することで、足元の安全性を高めます。


ノンスリップ素材

キッチンや洗面所、トイレなど水に濡れる可能性がある場所には、滑りにくい加工がされたクッションフロア(CFシート)などがおすすめです。


畳からフローリングへ

畳のへこみやささくれが気になる場合、段差なく歩行が安定しやすいフローリングへの変更も有効な選択肢です。車椅子を利用する場合もスムーズに移動できます。


【その他の重要対策】足元を照らす「照明」の追加と、軽い力で開閉できる「ドア」への交換

手すりや段差解消に加え、補助的な対策も重要です。


照明の追加

夜間の移動のために、廊下や階段に「足元灯(フットライト)」を設置すると非常に効果的です。センサーで自動点灯するタイプなら、スイッチを探す手間もなく安心です。


ドアの交換

握って回すタイプのドアノブは、握力が低下すると開けにくくなります。軽い力で操作できる「レバーハンドル」に交換するだけでも、日々の負担が軽減されます。



失敗しない「親のための転倒防止リフォーム」計画のポイント

ご両親の安全を願って行うリフォームだからこそ、計画は慎重に進めたいものです。成功のために押さえておくべきポイントをご紹介します。


主役はご両親:気持ちを尊重し、使いやすさを一緒に確認することが最も重要

安全のためとはいえ、一方的にリフォームを進めるのは禁物です。実際にその家で暮らすのはご両親であり、ご本人が「使いやすい」と感じることが何より大切です。「まだ大丈夫」という気持ちにも寄り添いながら、なぜリフォームが必要なのかを丁寧に話し合いましょう。手すりの高さや位置など、実際に使うご本人の身体に合わせて決めるため、計画段階から一緒に確認することが成功の鍵です。


費用はどれくらい?工事内容別のリフォーム価格相場と補助金(介護保険など)活用の可能性

費用は工事内容によって様々です。


費用相場(目安):

手すり設置:1箇所あたり2万円~5万円

段差解消(敷居撤去など):1箇所あたり1万円~5万円

床材変更(6畳間):8万円~20万円


補助金の活用:

要介護・要支援認定を受けている場合、「介護保険の住宅改修費支給制度」を利用できる可能性があります。手すりの設置や段差解消などの工事費用(上限20万円)の7~9割が支給される制度です。利用には工事前の事前申請が必須なため、必ず担当のケアマネジャーなどに相談しましょう。


「安全」と「自立」のバランス:過剰なバリアフリーが招く、かえって危険な落とし穴とは?

安全性を追求するあまり、家中の段差をなくし、至る所に手すりを設置するような「過剰なバリアフリー」は、かえってご本人の身体機能を低下させてしまう可能性も指摘されています。適度な段差の上り下りや、手すりに頼りすぎない歩行は、日常生活における自然なリハビリにもなり得ます。どこまでの対策が必要か、ご本人の身体状況や意向を尊重し、専門家と相談しながら「安全」と「自立の維持」のバランスを考えることが大切です。


高齢者向けリフォームの実績が豊富な業者を選ぶことの重要性

転倒防止リフォームは、ただ設備を設置すれば良いというものではありません。使う人の身長や身体の動き、生活動線を細かく考慮した上で、最も効果的で安全な設置方法を提案できる専門知識と経験が不可欠です。業者を選ぶ際は、価格だけでなく、高齢者向けリフォームの実績が豊富で、親身に相談に乗ってくれる信頼できるパートナーを見つけましょう。



那珂市でご実家の安全リフォームなら西連地建設へ

茨城県那珂市またはその近隣で、ご実家の転倒防止リフォームをお考えなら、地元で実績のある「西連地建設」にご相談ください。毎日の暮らしが快適になるお手伝いをいたします。


地元那珂市で60年、高齢者の暮らしに寄り添うリフォーム提案

創業以来60年間、那珂市に根差し、地域のお客様の住まいづくりに貢献。高齢者の暮らしに寄り添い、安全性を高めるためのバリアフリー改修や手すり設置など、数多くのリフォームを手がけてきました。確かな技術で安心の施工をお約束します。


ご家族の安心とご本人の快適さを両立する最適なプランをご提案

ご家族が抱える「安全」への不安と、ご本人が望む「自立した快適な暮らし」。私たちは、その両方の気持ちを丁寧にヒアリングします。お客様一人ひとりの身体状況や生活動線を考慮し、ご家族みんなが安心できる最適なリフォームプランをご提案します。


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「費用は?」「どんな工事ができる?」など、どんな疑問でもお気軽にご相談ください。現状確認の上、無料でお見積もりとプランをご提案します。


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高齢の親が安全に暮らすための転倒防止リフォームは、日々の暮らしの安心感を高め、住まいの価値を守るための大切な投資です。この記事を参考に、信頼できるパートナーと共に計画的に準備を進め、賢く理想の住まいを実現していきましょう。


茨城県那珂市近隣でリフォームをご検討の際は、西連地建設までお気軽にお声がけください。